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マイナス志向

次元の境目を行きつ戻りつ

同担おたくとの接触

昨日の記事を書きながら思ったので追記。

 

私はコミュ障です。

昔友人をいじめていたせいで人を信用できなくなり、高校頃から自分から友人を作ることができなくなりました。元々対人関係に消極的で友人ができづらく、かつ私がいじめてしまった友人は中学入学後初めてできたともだちで、言葉で表しようのないほど感謝していた彼女を他でもない自分がいじめてしまったことで、人がどれほど簡単に人を嫌いになることができるか、残酷であるかを知ってしまったせいで「友人なんてできてもきっとすぐ私なんか嫌われるよ」と思ってしまうようにな…ったとかはどうでもいいんです。

とにかく私はコミュ障です。

だから推しにディナーショーとかできればやってほしくないし、泊まりがけバスツアーとかは死んでもやってほしくありません(推さなくなったのでもうやってくれてもいいんですが)。

 

ディナーショー、って主催によって形式は多少異なると思いますが、広い会場に丸テーブルとかをいくつか並べて、そこにどこでも座っていいよ~もしくはチケ番号が書いてある場所に座ってね~形式が殆どだと思います。

後者はまだいい、問題は前者です。完全に体育の授業で「はい二人組組んで」で余って先生と準備体操するタイプだった私が、どこでも座っていいと言われて座れるわけがないんです。

同行してくださる人が一緒だった時(先行一般でチケットが取れず、でもどうしても行きたくて病みきっていたところに譲ってくださった方で要は初対面。初対面の方とイベ中ずっと隣同士なんて…と譲渡希望の連絡をするのすら散々躊躇いましたが行きたさが勝ちました)(ちなみにその方とはつかず離れずの良くも悪くもない関係を築かせて頂いています)や早く来すぎてほぼ全部空いてる、みたいな状態だったらまだいいんですが、ちょっと遅れてきてほぼ埋まってる状態とか地獄です。

あと一つ席が空いていても「もしかしたら遅れてくる友達用に空けてある席かも知れない」と思うと座れないし、かといって二つ空きの席にはもっと座れない。私のあとから二人組がきたらどうするんですか。それに私なんかが同席してその場の空気が悪くなったらどうしよう…など色々考えて、まごついておどおどしていたら見兼ねたスタッフさんが席を勧めてくれたことすらありました。そのレベルのコミュ障なんです。

 

今はいい出会いやいいお友達に恵まれて多少吹っ切れてはいますが、それでも推し舞台(正確には元推しなんですが面倒なので推しと表記させて頂きます)にフォロワーさんが行っていることを知っていても声かけなかったりとか普通にありましたし今でもあります。感想はSNSで流せばいいし、直接語り合いたいとか思うこともそんなになかったからです。それよりも、終わった後はひとりでしんみりと舞台のことを考えていたいし、日替わりをメモしたりするので忙しいのでそんな余裕ないというのもあります。

でもディナーショーとかそういう場で、同担同士が繋がる場を公式に作られてしまうと、まあ皆さんコミュ力おありの素敵女子ばかりなので当然のように友達の輪が芋づる式で広がっていきます。フォロワーさんなんて顕著で、あなたのフォロワーは私のフォロワー、じゃああなたと私も友達!だって同じ推しくん好きなんだもん!って感じにどんどん推し界隈全員が顔見知りになっていくのが、ディナーショー行くたびにわかるんです。地獄です。

同じ席に座っていない人も友達、私の前に座っている人は右にいる人にも左にいる人にも挨拶してる、えっ何この会場にいる人全員知合いなの…?と戦慄してしまうくらいに推し界隈全員が友達になっていきました。

そして取り残される私。

地獄です。そりゃあもう地獄です。それを地獄と感じるんなら行かなきゃいいとお思いになるでしょうが、当時の私はそれを凌駕するほどの全通欲に駆られていましたので行かないという選択肢は選べませんでした。私がいない場所で私の知らないファンに愛想を振りまく推しなんて想像しただけで胸をかきむしりたくなりました。でも、私が同じ場にいる分には、推しが私以外のファンにいくらファンサをしてもぜんぜん気にならないので不思議なものです。監視下にある、という感じなのでしょうか。恐ろしい女おたくですね。

 

そしてディナーショーで繋がりを持った彼女たちは、当然のように舞台会場のロビー等でも和やかに談笑しています。私もヘタに何度もそういったディナーショーに参加している分、あ、この人見たことある、推しのおたくだと気付いてしまうわけです。それがなんかもう、すごく寂しかったんです。

それを寂しいと思うなら積極的に友達づきあいしていけよとお思いになるでしょうが私はコミュ障なんです。しかも推し界隈はかなり狭いコミュニティなので、もしコミュニティ内で嫌われてしまえば舞台そのものに行くこともつらくなるかもしれない。あ、あいつまた来てるよ、と陰口叩かれるのが怖くて、推しの演技を観たくて舞台に行くのに、舞台ロビーで推しのおたくに蔭口を叩かれるかもしれないと思うと舞台そのものに行けなくなってしまうかもしれないと思うと、怖くてそのコミュニティに飛び込むことができませんでした。

顔は知ってるけど中身は知らないくらいの関係性だったら、「あ、あの人またいる」程度で終わると思いました。人間性を知られていなかったのならそんなにひどい陰口は叩かれない。だから、私は孤独に推しを推し続け、舞台に通っていました。

それでいいと思っていたからです。

 

ただその後、推しに贈るプレゼントでエアリプマウント取られたりなんだりあったして随分疲弊してしまった私は、別の俳優に目を向けるようになりました。

割とDDなので、私には「舞台が決まったら一公演は行く」みたいな俳優が常時5~6人はいます。推し舞台と被ったら行かない(行けない)んですが、それでも推し一点張りの応援スタンスではなかったので、のんびり自分の楽なペースで応援できる俳優、そのひとりの舞台に足を運んだところ、とてもいい出会いがありました。

その結果幸運なことに、舞台のない日にも誘ってもらってごはんを食べたり、マチソワ間にお茶したり、休日に鑑賞会をしたり、そういう今までになかった「同担友達」ができました。

私が推しに認められない独占欲――言葉にはしないだけで、私が推しのことを一番好きなんだからという自負――に拘っていたせいでできなかった、カラオケでDVD見て「きゃーかわいー!」とはしゃいだりライブシーンでペンライトを振ったり、喫茶店で「あの俳優のどこが可愛い」みたいな話を延々したり、舞台が終わった後「あのシーンのあの仕草ちょう可愛かったですよね!」みたいな、そういう「素直な好き語り」を心のままにできる場所ができたんです。

でもそれは、その俳優のこと(便宜上仮推しとします)を本気で好きではなかったからです。舞台・イベントを無理に全通しようとも思わないし、発売された雑誌を全部集めたりすることもない。気が向いた時に好きなだけ見て、癒されて楽しんで、それで満足できる、ぬるいおたく活動ができる「程度にしか好きじゃなかった」からできたんだと思います。

推しのことはそんなこともできなくなるくらい、盲目的に好きだった。好きで好きでしょうがなかった。迷惑になるので出待ち・入り待ちだったりはしませんでしたが、気持ち悪い好き好きな手紙を初日・楽で必ず出していましたし、プレゼントも高価ではないながらたまに贈っていました。私にできる精一杯の好きを、青春を、全部彼に捧げているつもりでした。だから、他の同担おたくとは友達になれませんでしたし、なりたくもなかったんだと思います。

 

推しへの想いが薄まって、ちょうどいい濃さになった今、私は漸く同担の方と楽しくおしゃべりができるのかもしれないと思っています。まあ、そんな機会があるかはわかりませんが。

でもバスツアーは本当にやめてほしい。